『花束みたいな恋をした』感想
公開日 2021
監督 土井裕秦
過去作品…ビリギャル
脚本 坂本裕二
過去作品…東京ラブストーリー、カルテット
ひとことあらすじ
5年間付き合ったカップルの物語
主な登場人物
有村架純…八谷絹
菅田将暉…山音麦
個人的評価
満足度 4
余韻度 3
感動度 2
また見たい度 3
面白かった度 3
1人映画向き度 3
〇感想
2015年から2020年の6年間を描いた作品。2人は21歳から26歳へ成長する。
私は世代がドンピシャで京王線沿いに住んでいたこともあって、なんだかとても切なくなった。終電での出会いとか多摩川とか風景とか共感することがたくさんあって、あるあるだなと思って、現代の恋愛がリアルに描かれていた。現在私は28歳だけど21歳のあの頃が既に眩しい。21歳の頃は後先の事は考えていなくて今に夢中に生きていた。特に成し遂げたこととかないのにバイト仲間とご飯に行ったり当時付き合っていた彼氏との日々を鮮明に覚えている。この映画を見るまでは思い出したりしなかったけど思い出してないだけで忘れていないんだなって思った。2人が付き合うまでの時間がとてもウキウキした。自分も相手のことは好きだし、相手も自分のこと好きでいてくれてるだろうと確信があって付き合う前の1番楽しい時間をリアルに描かれていた。東京で恋愛している若者って感じ。2人の趣味が同じなのも素敵だった。小説や映画に詳しくてジャンルや作者まで好みが同じ。これは盛り上がる。笑
付き合わないわけはない。付き合うまでの時間、付き合っている時間、楽しい同棲生活、仕事をして環境が変わっていき2人の生活や関係も変化していく、ギクシャクもあり喧嘩もあり、別れるまでの時間…わかるわかる、でもどうしようもない、しょうがないととても共感してしまった。今の若い人たちやもっと大人の年代の人たちはすぐ別れればよかったのに、転職すればよかったのに、理解できないと感想を持つ人もいるだろうが、私はひどくこの2人に共感してしまった。だからとても心にじんわりくるし切なくて痛い。
私も境遇が2人と同じだった。バイト先で21歳の時に彼と出会い、付き合って同棲してその時は小田急線沿いに住んでてたくさん散歩して結果3年で別れたけどとても良い思い出としてしまっている。これは私にとって生涯青春の映画になる。40歳や50歳になった時に見たら切なすぎて泣くだろうな笑笑
〇おすすめポイント
美男美女カップルだからかわいいなかっこいいなとずっと見ていられる。
有村架純のゆるかわ服装がおしゃれで癒された。
○こんな方にオススメ
20代半ばの人や、東京で学生生活送ってた人。
10代の人にはこんな恋愛したいな、東京いいなと夢を持てるし、
逆に気をつけなきゃなとガードを張れる。笑
○こんな気分になりたい人へ
恋愛したい人やキュンキュンしたい人
個人的な感想
・構成
起承転結は見る前からわかっているから大きな展開はない。
2人の恋愛模様を見守るという感じ。
・役者 演技 台詞
2人のつまらないちょっとした喧嘩がリアルでゾッとした。
言い方とか顔の表情とかが本当のカップルで演技とは思えなかった。
またかっていう顔の表情や相手に当たりたくないが顔や態度に出てしまう事。
別れ方が切なくて素敵だった。
不仲や不倫が理由で別れず、もう私たち別れようかとお互いのために別れる決断をして、引っ越しが決まるまでの別れた2人の同居生活も見ていて面白かった。
この映画を見て、今生きている時代はいつか思い出に必ず変わるから
辛くてもつまらなくてもその時に向き合って過ごそうと思った。