その手は明日を紡ぐために

| 作者 | 五十嵐大 |
| 出版社 | 角川書店 |
| 発売日 | 2026年3月19日 |
| ジャンル | お仕事小説 |
| ページ | 248ページ |
この本を買った日のことはよく覚えている。
神保町にある三省堂書店本店で購入したから。
出来立てほやほやの三省堂書店で買った思い出の本。
約1万円分の本を買った中の一冊。
この日は全部直感で欲しいと思った本を買った📚
本が置かれていた棚の位置もよく覚えている。
タイトルと表紙にパッと目がいった。
作者は映画『僕が生きている二つの世界』の五十嵐大さん。
netflixで少し前に観た作品だ。
その作品にとても感じるものがあった。
主人公の葛藤も、母親の愛も、周りの人の意見も。
この本でも同じような体験ができるかなと思い本を手に取った。
この本を読み終えて、一番心に残ったのは
「人は、自分の人生を生きてもいい。」
ということでした。
主人公の紡は、耳の聞こえない両親のもとで育つ。
幼い頃から家族のために生きることが当たり前で
親を支えることも、自分を後回しにすることもあった。
大人になって東京でライターとして働くようになっても、
親元を離れた罪悪感はどこか消えずにいた。
「自分のやりたいことを選んでいいのか。」
そんな葛藤が、何度も描かれていた。
・
この本には
「自分らしく生きるって何だろう。」
という問いがたくさん詰まっていた。
私は読んでいて、
正解を教えてくれる本ではなく、
「自分ならどうするだろう。」
と考え続ける本なんだなと思った。
印象に残ったのは、
紡がいろいろな人と出会うことで、
少しずつ前を向いていく姿。
誰かとの出会いは、
人生を劇的に変えるものではないかもしれない。
でも、一言や一つの出来事が、
明日へ進む小さな勇気になることはある。
そんな優しさを感じた。
・
人生って、
自分の居場所を見つけることなのかもしれない。
誰かの期待に応えるためではなく、
自分が安心して笑える場所を探すこと。
そこへ向かう道のりは人それぞれで、
遠回りしてもいい。
この本は、
そんなふうに背中を押してくれる一冊でした。
静かだけれど、
読み終えたあとも長く心に残るお話でした。
ライターやカメラマンのお仕事って
こんな苦労が葛藤があるのかと勉強になりました。


♡𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦コメント💌